燃え尽きた手提げバッグ
私はミシンが苦手です。
ミシンと聞くと動悸がしてくるほど苦手です。
一応持ってはいますが久しく姿を見ていない程、クローゼットの奥の奥にしまいこんであります。
しかしそんな私も、息子が年少になる時には、園グッズを作ってやらねば!という使命感に燃えていました。
本を買うところから始まり、布等を買うのもめちゃくちゃ労力を使います。
だってよくわからないから。(゜-゜)(。_。)
子どもたちが寝てから夜な夜なミシンを出してきて、まずは糸をセットするところから手こずります。
セッティングだけで時間と労力を使ってしまうのですが、作り方の本を解読するのも私には重労働💨
毎日ちょっとずつちょっとずつ本当に睡眠時間どころか命を削るようなそんな気持ちでやっていました。
そしてようやく・手提げ・シューズ袋・給食セット入れ・ナフキン・着替え袋を作りあげました(´;ω;`)
本当に本当に苦手なのですが、本やネットで調べながらものすごく時間をかけて時に泣きながらその通りにやるとそれなりに形になるもので、主人に見せても『へー!そんなのできるんだ!すごいね!』
ってできるんじゃないんだよ。できないのにがんばってがんばってがんばってやったんだ!ってのが伝わらず。『いやでもできてるじゃん』
いやそうじゃないんだ。命を削りながらやったんだ。
もっとムツゴロウさん並みに誉めてほしいんだ!(昭和!!)
(よーしよしよし!!)
まぁいいか。私の努力は私が一番知ってる。自分で自分を誉めてあげたい。(ってこれも昭…いや平成?)
こんな思いで作ったものだからもう一生使ってほしいわけですよ。
年少から小学3年生になる現在まで使ってくれています。
しかし毎日毎日使うのでだんだんと傷んでくる。
雨に風に時に雪に、暑さに寒さに耐えてきた手提げバッグはいつのまにかあちこちが擦りきれ、だいぶ変色していました。
使用頻度が低く、常に手提げやランドセルにしまわれているシューズ袋と比べるとその差は一目瞭然。
うん。くすんでるね。
殴られ殴られ、今にも倒れそうになりながらも戦っている手提げバッグ。いや。もう倒れてるか。
それはまるで限界を越え、真っ白になったあしたのジョーのよう…。
私はセコンドからタオルを投げてやらなきゃいけないんだろうけど、あの苦労した日々が邪魔をしてそれがなかなかできない。
もう一度まじまじと見てみる。
うん。燃え尽きてる。灰になりかけてる。もういいよよく頑張った。こんなになるまで使ってもらえたらあの日々も報われる。
私は覚悟を決めて息子に声掛けする。
『息子!新しい手提げを買おう!(←もう作らない😂)』
『は?なんで?別にいい。』
…………。
あっそ(´ι _` )
[http://www..com/
にほんブログ村:title]