夏休みの宿題の廃止を公約に掲げる人がいれば全面的に指示する
今週のお題「自由研究」
自由研究………やった覚えがないです(´・c_・`)
小学生の頃の夏休みの宿題は確か自由研究を含む3,4択くらいから1つ選ぶというかたちだったはずだったので。
文章を書くのは比較的好きだったので毎年、読書感想文か生活作文を選択していたかと思います。
しかも私は大抵、8月30日、31日あたりに泣きそうになりながら(いやもう泣いてたな……。)宿題をやるたちだったので、自由研究のようにコツコツとやらねばならんようなことをやるのは不可能だったのです。(´・c_・`)
そして嫌だったのが日誌。
内容自体はそれほど難しいものではないが困ったのが日付。
全てを8月30日、31日にするわけにもいかないので、夏休み初日から適当に毎日2ページずつくらいやってるかのように日付を書いていくのですが、ここで問題になってくるのが天気。
その頃まだネットなんてものは知らない童だったのでひたすら遡って新聞の天気欄を調べるのですがこれが思いのほか時間が掛かる。
宿題をコツコツとやらず溜めていた自分を恨む瞬間でした。
工作にも悩まされたな。あれって絶対親の協力が必須なやつでしょ。
みんなめっちゃ大作作ってたもん。
うちは両親共に働いていたこともあり、また放任主義だったため、宿題を手伝ってくれたことはありませんでした。
しかも“工作”ではなく“創意工夫”と言われていたっけ。
小学生に創意工夫は酷ですよ。
何年生の頃だったか私はお菓子の詰め合わせのわりと大きめな空き箱の中に“落花生王国”を作りました。
落花生にペンで顔を書き、画用紙で装飾を施し、様々な動物を作ったのです。
牧場があったり、池にアヒルを浮かべてみたり。夏休み最終日に結構な大事業を敢行していたわけです。
翌日の登校中、まだ乾ききっていないボンドが取れ、紙袋の中で落花生の動物達がカラコロと音を立てていたのでした。
ロッカーの上に並ぶ作品達。“創意工夫”と呼ぶにふさわしい面々が揃っているわけです。
生活に役立つような物や、様々な仕掛けが施されたピタゴラスイッチ的な作品に囲まれた無駄にでかい落花生王国。
1番の創意工夫は落花生を動物に見立てたところだろう。
しかしなんの役にも立たない。
もちろん賞など取れるはずもなく。
努力賞なんてものがあったならばもしかしたら入れたかもしれない。
だが努力なんてものは関係ないのだ。
むなしい。
あぁむなしい。
夏休みの宿題なんてなくなればいいのに。
結局はそこに行き着く。
夏休み、最後の2日でできるなら、最初の2日で終わらせることだって可能なはず。
そしたら心軽やかになんて素敵な夏休みを過ごせることだろう。
よし。来年こそは最初の2日で終わらせよう。
と毎年思うのだが、なんせ尻を叩かれなければできない性格なので結局最後の2日に、溜めこんだ自分を恨みながら宿題をやるというのが恒例となっていた。
そして親の立場になった今では子どもの宿題に悩まされている。
日誌は自分で進められるが、読書感想文や詞なんてものは付き添って教えてやらないと終わらない。
今日まさに小3息子の“詞”の宿題をやったのだが、まずは詞とは何かを説明するのに労力を使う。
しかも国語が超絶苦手な息子なので、説明しているとイライラしてしまう。
これではいけない。
よし。夫に丸投げしよう。
詞の説明までは私がやったので、実際に書くのは夫に見てもらうことにして、私は夕食の唐揚げを揚げ始めた。
息子が夏休みの間もがんばっている野球のことについての詞にするようだ。
なにやら2人でボソボソと話しながら息子がなにやら書いている様子。
唐揚げを揚げる音で、内容までは聞き取れないが、イライラせず付き合う夫に感心しながら眺めていた。
思ったより早く出来上がったようなので、見せてもらうと………。
めちゃくちゃようできとる………。
こりゃ夫の作品やないか………。
まぁそうなるよね。
国語得意な夫による素晴らしい作品に仕上がっていた。
とりあえず『白球』という題名を『野球』に変えさせておいた。
出来すぎは怪しまれる。
この間、懇談会で担任の先生から国語の不出来を指摘されたところだ。
そんな息子がこんな言葉選び、文の書き方ができるはずもない。
出来上がったのはよしとしてこれを提出し、曲がり間違って賞にでも入ってしまわないか今から戦々恐々としている。
私のような親御さんが世の中にどれくらいいるだろうか。
きっと相当数いることだろう。
親になっても夏休みの宿題に悩まされる。
日誌程度でいいのではないか?
夏休み宿題の廃止を切に願う。