しまむらなめんな!!

日々慎ましく生きています。

それは赤くて丸い嬉しい知らせ

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」


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仕事の合間、家事の合間、届いていないか確認する。

 

赤い小さな丸が見えると小さく心踊る。

 

ファッションブログを謳っておきながら一向にファッションのことを書かないこのブログを、

          

自分でさえ、マイブログからじゃなければどうやって見つけたらいいのかすらわからないくらい、誰も知らないようなこのブログを、

 

SEO?なにそれ?なこのブログを、

 

読んだとて特に何も得ることもないようなこのブログを、

 

どうにかこうにか辿り着いて読んでいてくれる人がいる。

 

そしてスターと呼ばれる応援メッセージを残してくれる。

 

赤く小さな丸が吉報を知らせてくれる。

 

なんともありがたいことではないか。

 

日常が少し彩られる。

 

心がパッと華やぐ。

 

アウトプットすることは大切だ。

 

自分という人間を見つめ直すことができる。

 

それを共有して応援してくれる人がいる。

 

それは時に私を励まし、慰め、叱咤し、寄り添ってくれる。

 

私も皆さんのブログを訪問しては、1人ほくそ笑んだり、共感したり、感動したり。

 

ブログを始めて間もない私は、はてなスターを付けるということが玄人の為せる技のように感じて躊躇していた。

 

だけど。

 

やはり伝えなきゃ。

 

感謝を。

 

届けなきゃ。

 

称賛を。

 

こんなにも簡単に伝えられる術があるじゃないか。

 

それはテールランプを5回点滅させるような、バイクのメットを5回ぶつけるようなそんなありがとうのしるし。

 

おもしれ!のしるし。

 

わかる~~のしるし。

 

すごいね!のしるし。

 

がんばれ!のしるし。

 

ここには私の知らないことがたくさんある。

 

知識が深まる。

 

世界が広がる。

 

そして今日もまた楽しみに待つ。

 

赤丸の知らせがくるのを。

 

1日1回でもいい。

 

見られない日があったって構わない。

 

何かを待つということは、なんとも味わい深く心地いい。

 

続けてみよう。

 

そう思える。

 

一瞬の心踊るその瞬間のために。

 

 

 

 

愛と勘違い

今週のお題「好きなアイス」

 

夏はもっぱら氷系です。ガリガリしたあれです。

 

子どもの頃はサクレが大好きでした。

 

輪切りのレモンが乗ってるやつ。

木のスプーンでよく食べたな。懐かしい。

 

寒くなると今度は、雪見だいふくとかハーゲンダッツとか、そっち系を食べます。

 

なんとなく好きでよく食べてるのが、ヨーロピアンシュガーコーン。

 

特に好きなのがコーンの先のチョコが詰まってるとこ。

他のアイスでも、ワッフルコーン限定ですがあのザクザクした先っぽのとこが大好きです。

 

主人はいつも先っぽを私にくれます。

 

私的には衝撃です。

 

(1番おいしいとこを人にあげれるなんて……。)

私は自分の好きな物は隠れてでも自分で全部食べたいので、そんな主人にカルチャーショックと共にマジリスペクト!👏👏👏

 

これが愛か。愛なのか。

そんな不確かな物を確かに感じながらいつもおいしくいただいておりました。

 

 

あの日までは………。

 

 

あの日、私は夕食を食べすぎて。

 

もうあと一口たりとも何も入らん!!

 

そんな状態だった。

 

そんな私を横目にヨーロピアンシュガーコーンを食べていた主人。

 

私の状態を察してか、まだコーン半分ほど残した状態で

『先っぽいる??』

 

と私に問いかける。

 

『いや、いい。ゲフ。』

(いつも譲ってくれてありがとう。善意を断ってしまってごめん。でももう本当に無理なんだ。腹十六分目くらいまで食べてしまったんだ。気持ちだけありがたく戴くよ。味わって食べておくれ。ゲフフ。)

 

そんな思いを込めてお断りする。

 

すると主人、まだ半分程コーンが残ってるのになんと先っぽを先にかじって食べるじゃありませんか!!

 

(どういうこと!??)

突然の事態を飲み込めず思わず二度見。((((;゜Д゜)))

 

『なんで!???』

 

テンパりながら問うと

 

『だって先っぽおいしくないじゃん。アイスないし。どうせならアイスが詰まったおいしいとこで食べ終えたいじゃん。』

 

 

おいしくないじゃん…じゃん…じゃん…じゃん。

 

主人の声が頭の中でこだまする。

 

 

…………。

 

 

あっそ(´・c_・`)

 

 

 

…………。

 

 

 

 

愛なんて(´;ω;`)

嫌いな物を好きになる2


 

今日は息子の野球チーム初の練習試合。

 

大切な日の前日に夜な夜な私がやっていたこと。

ゼッケンを付けるためのマジックテープをユニフォームに縫い付けていました。

 

私はミシンが大の苦手…。

 

 

mi-yamm.hatenablog.com

ええ。苦手なんです。

 

先週には練習試合があることはわかっていました。

 

マジックテープを縫っておかなきゃなぁと。

 

なぜ前日までできなかったかと言うと理由はこちら。

月、火は

・週頭だしHP削られると嫌だからやめとこ。

それ以降は

・ブログ書いてた

・子どもを寝かせつつ一緒に寝落ち。

・あしたがあるさ、あすがある♪

 

(言い訳を並べてみた↑)

 

そして昨日の夜中、やっと重い腰を上げ、ミシンを二階から下ろした。

 

今からミシンをやらなくては!と気負い、気疲れしてしまったので仮眠。

(はやっ!!)

 

0時過ぎからようやく動き出す。

(おそっ!!)

 

マジックテープ、四つ角に1つづつ計4つだと思ってたら間にも1つづつ入り、計8つ。

しかもうちには野球少年の長男だけでなく、野球中年の主人(コーチ)がいるので、掛けることの2で16個。

 

辺で言ったら64辺!!((((;゜Д゜)))

 

手縫いも考えたが、早々に諦め、ミシンを使う決意をする。

よし。

 

やるしかない。

 

まずは、定規で計り、マジックテープの位置を決める。

まち針を刺す。

この作業に時間がかかり、なかなかミシンの出番が来ない。

 

満を持して登場したミシンも待ちぼうけ。

 

さぁようやくミシンで縫おう!と思ったら下糸がない。

ボビンに巻こうとするも、ミシンに書いてある説明通りにやってもなぜか巻けない。

 

ここはもう、見切りをつけて手動で巻くしかない!

 

ということで高速糸巻き!(手動)

なんとなくNiziUを歌いながらやってみる。

 

 

疲れたなんて言ってられない。上糸下糸用意してさて今度こそ縫い初めよう。

 

まち針は邪魔だから取ろ。

 

するとマジックテープがあっち向いたりこっち向いたり。

マジックテープと一緒にユニフォーム同士を縫い付けたり。

下糸が布を噛んだり。

たくさん刺さっているまち針に手を刺されたり。

 

きっと苦手意識が態度に出てしまっていたのだろう。

機嫌を損ねたミシンが私を困らせる。

 

 

ミシンを使っていると起こる一連のトラブルを

無事乗り越えとりあえず一着完成!

 

主人のからやってよかった。

 

さて反省点を活かして息子のに取り掛かろう。

 

まず、1つ1つが小さなマジックテープ。まち針が付いたままでは縫えない。

しかしまち針を取ってしまうと縫っている最中にテープがあちこち向いてしまう。

 

先にユニフォームにテープをくっつけておいたほうがよさそうだ。

 

ボンドか接着剤…………ないな。

スティックのりは固形タイプしかないからくっつかないかな。

 

なにかないか探していると………。

 

お!?

 

これならどうだ!?

 

f:id:mi-yamm:20210801072212j:plainかわいい顔のこの子。

 

そう。フエキ糊。

 

ああ懐かしいこの感触。

 

試しに付けてみるといい感じ。

 

 

ありがとうフエキくん。

がんばれる気がするよ。

 

既に8個のテープを付けているので無心で縫っていく。

さっきは舌打ちばかりしていたな。

 

 ごめんよミシン。苦手だけど……好きになれる努力をするよ。

 

お互い歩み寄ろう。

 

とミシンと会話できる程余裕も出てきた。

 

静寂にミシンの音が響く。

               

ん?待てよ?

昼間はあんなに蝉がうるさいのに。

 

夜はなんで鳴かないの?寝てんの(  -_・)?

 

気になって集中できないのでついついネットで調べてみる。

 

蝉が鳴くには一定の温度と光が必要らしい。

近年は夜でも暑かったり、都市部では明るかったりもするので夜に蝉が鳴くことも増えてきているそうな。 

 

ためになったね~~~ためになったよ~~~。

 

よしこれでスッキリ。

もう少しがんばろう。

 

こんな風に度々脱線しながらも着実に作業を進め………

 

ついに2着目完成!!!

時刻は2時半。

お互いの健闘を称え会う。

 

ミシンとだいぶ仲良くなれてきたと思ったのに。

いつも慣れてくるとお別れ。

 

こんなに分かり合えたのに、次に会う時にはまたお互い初めましてから。

 

よくあるよね。飲んでお互い肩組んじゃったりしてめっちゃ仲良くなったと思ったのに次に素面で会った時には関係性が元に戻ってたり。

 

嫌いな物を好きになる。

 

難しいことだとわかってる。

 

 

mi-yamm.hatenablog.com

 

人生はまだまだ長い。

 

 

 

努力しよう。

苦手意識を捨てよう。

 

好きになってみよう。

 

ありがとうとミシンに告げ、再び二階のクローゼットの奥に仕舞いこむ。

 

いつもは

(もう見たくない)

 

と思って仕舞ってたけど

今回は

(また近々会おうね)

 

 

………。

 

 

と思おうとしたけどやっぱり当分いいや!

 

年1くらいで!!

母の愛

連日オリンピックの応援に熱が入ります。

 

なし崩し的に始まった感はありますが、始まったら始まったでやはり気になるものです。

 

さて、今週末は息子初めての野球の試合があります。

練習試合ですが。

 

オリンピックに比べたらあまりにも小さな挑戦ですが母としてはオリンピック程の熱量で彼を応援します。

 

オリンピック選手の親御さんたちはどんな思いで見守るのだろう。

 

我が子が戦っている様をなかなか冷静には見られないのではなかろうか。

 

私も経験がある。

 

あれは昨年、息子の運動会。

 

息子は勉強は…モゴモゴ…だけど、(下記参照)

 

mi-yamm.hatenablog.com

 

 

mi-yamm.hatenablog.com

 

 運動はできるんです。

 

ただできるというだけでなく、努力することができるんです。

 

一位を取って欲しいのではなく一位を取らせてやりたい親心。

努力を知っているから。

 

 

かけっこ最終組。

 

 

 

息子登場。

 

練習に付き合っていた主人はしっかりレースを見たいだろうと、ビデオ係をすすんで私が引き受ける。

 

位置について

 

よーい

 

パァン!!

 

スタートダッシュOK!!

 

加速OK!!

 

いや?後ろの子が迫ってきている。

 

ストライドが大きい。

 

差が縮まる。

 

ゴールまであとわずか!!

 

いけるか!??!

 

 

 

ギリギリセーーーッッフ🧟‍♀️👏!!

 

ふぅ。

 

一安心💨💨

 

…………。

 

 

じゃなかった!!ビデオ!!

 

慌てて確認。

 

レース途中からだんだん上を向いていくアングル。

 

ゴールの瞬間、ビデオは空を仰いでいた。

 

家族から非難轟々。

 

そんなこと言ったってしょうがないじゃないか。(えなり風)

 

冷ややかな目がささる。

 

はい。ごめんなさい……。(´・c_・`)

 

 

そしていつかのマラソン大会。

 

小学校のマラソン大会は中止になったので、近隣の県で行われる大会に息子の希望でエントリー。

 

毎日主人と練習。

余念がない。

 

それはただのマラソンではなく、トレイルランニングと言われるもの。

 

コースのアップダウンが激しい山道の厳しいレース。

 

キッズランは公園内のコースと書いてあったので、そんなにアップダウンもきつくないだろうと平地で練習を重ねる。

 

本番当日。

 

コースを見てビックリ!!((((;゜Д゜)))

 

崖と見違うほどの急な斜面。

リサーチ不足でごめん息子!

 

更にビックリなのは参加者のほとんどが、タンクトップのユニフォームに頭にはハチマキ。

陸上のクラブチームだ。

 

息子も驚きを隠せない様子。

 

短距離も長距離も学年で1番早い息子。

しかしこんな猛者たちの中、ただの一小学生の息子が太刀打ちできるだろうか。

 

3位以内には入れるだろうと思っていたが、考えの甘さを思い知らされた。

 

目標変更!

 

6位以内の入賞を目指そう。

いや。完走を目指そう。

 

いよいよスタート。

 

寒さと緊張で震える息子を見守る。

 

スタートの合図とともに走り出す。

 

ユニフォームの猛者たちは、対策して来たのだろう急な斜面でもキレイなフォームで上っていく。

 

息子はというと…フォームなんてぐっちゃぐちゃ。ただがむしゃらに100メートルほどの急斜面を駆けていく。

 

公園内を一周すると公園の外へ。

 

いやいや。

 

公園内って書いてありましたやん。出てったやん。外、山道ですやん。

 

がんばれ!息子!

 

見守れないから母は祈るのみ。

 

数分後、戻ってくる猛者たち。

 

きついコースだったろうにフォームが崩れていない。

 

さすがやね。

 

ゴールはスタート位置と同じ場所。

 

あの急斜面を今度は駆け降りる。

 

1人、2人、公園内に戻ってきた子を数える。

 

3、4、5、………6人目!!息子だ!!

 

急斜面を下ればゴールだ!

 

しかしすぐ後ろには7人目の子がせまっている。

 

レースじゃなければ絶対走るなと言いたくなるような急斜面。

 

でも今は言う!!

 

走れ!!!!

 

私は知ってる。

彼の努力を。

 

結果を残させてやりたい。

 

ああ。後ろの子と並びそう。

 

抜かれれば入賞を逃す。

 

いても立ってもいられず、斜面の上から応援していた私、息子と一緒に急斜面を駆け降りる。

 

ひとたび転べば下まで転がり落ちるだろう。

 

それ程までの急斜面。

 

下の娘二人を連れていたのも忘れ、息子の後ろから駆け降りる。

 

がんばれ!がんばれ!

 

もちろん私が脇に付いてきたとて結果が変わるわけではない。

 

しかし走らずにはいられない。

 

普段だったら恐くて絶対走らないだろう急斜面。

 

でも恐怖など感じないほど私もまた必死。

 

がんばれ!がんばれ!

 

 

 

なんとか抜かれることなく6位でゴール!!

 

安堵と共にその場にへたりこむ。

振り向けば見上げる程の急斜面。

 

こわっ

 

思わず呟く。

 

にしてもよかった。 

 

息子の努力も報われた。

 

表彰式、名前を呼ばれ前に出る息子。

 

照れくさそうだが嬉しそうだ。

 

母も嬉しい。

 

帰宅後、主人が息子のゴールの瞬間を残そうと、斜面下から録っていた動画には、急斜面を下ってくる息子の後方コース横を必死に駆け降りてくる私の姿がしっかりと写っていた。

 

母に置いていかれまいと二人の娘たち(園児)も必死に付いてきている。

 

あぁなんて滑稽な母の愛。

 

滑稽上等。

 

滑稽で結構。yeah!!

 

さて今週末の野球の練習試合。


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がんばれ!息子!

 

一緒になって、投げて打って走らないよう気を付けるyo!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清水の舞台から飛び降りる

今日は土用の丑の日

 

我が家ではここ数年うなぎを食卓では見かけません。

いつの間にこんなに高騰してしまったのですか!

 

高いから高いからといつの間にか敬遠するようになり、スーパーにうなぎが並んでいてもそれはもはや風景と化していて、立ち止まることもなく、目に留まることもなく。

 

今年もまた丑の日だからといってうなぎを食べるつもりもなく、ただの日常として過ぎるつもりでしたが。

 

今日を迎えるまで、テレビやスーパーなどで嫌でも入ってくるうなぎ情報。

 

いやいや、私は洗脳されないぞ。

丑の日だからって………。

 

いや待てよ?

 

ふと立ち止まって考える。

 

高いからといって敬遠していたら、このまま一生うなぎを食べることなんてないのでは!?

 

丑の日だからと言って食べないなんて言ってたらもう2度と食べられない。

 

最後にうなぎを食べたのはいつだっけ。

 

さよならも言わずにお別れなんて。

 

むしろ今日食べなきゃ一体いつ食べるんだ!!

 

よし!!

 

今日!!

 

うなぎを!!

 

食べよう!!

 

私は決意した。

 

清水の舞台から飛び降りる気分だった。

 

仕事が終わったら急いで買いに行こう。

 

それからは仕事中もうなぎのことで頭がいっぱい……になりそうなのを抑えて、頭の片隅にそっと置いておいた。

 

仕事後、最寄りのスーパーまで車を走らせる。

 

もう売り切れかもしれない。

 

駐車場に車を停めると、買い物を終えたであろう人が店から出てきた。

 

手には

 

うなぎ

 

 

 

 

のタレ!!!

 

思わず二度見した。

 

やっぱりタレだけ!

 

赤いふたのあれ!!

 

 

やっぱりもう売り切れかな。

 

あの人はタレだけ買ってごはんにかけるのかな。

 

それも手か…。

 

一縷の望みに懸けながら店内へ。

 

うなぎ売り場。

 

うなぎは………

 

 

 

 

 

ない…………。

 

思わずタレに手が伸びる。

 

いやいや、諦めてはいけない。

 

時刻は18時半。

 

もう一店舗だけ回ってみよう。

 

またまた車を走らせる。

 

店に到着。

 

車はまばら。

 

店内へと急ぐ。

 

気持ちが逸る。

 

うなぎコーナーの旗の袂。

 

うなぎは……

 

 

 

 

 

あったー!!!

 

 

少々値が張る。

 

致し方ない。

 

普通サイズに見えるが特特大と書いてある。

 

特大ではなく特特大。

 


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閉店間際だったから店内にあったけど、店頭で炭火で焼いてくれたのかな。

 

よくやってるよねあれ。

 

いつもは素通りしてたけど

 

今日はかごに入れちゃうよ。

 

香ばしいのがいいから焦げ目が多いのがいいな。

 

決意がにぶらぬようレジまで急ぐ。

 

あぁ何年振りだろう。うなぎがレジを通る。

 

感慨深い。

 

さぁ家路を急ごう。

 

ごはんは朝予約しておいたから炊けてるはず。

 

まさかお供がうなぎになろうとは、今朝の私には思いもよらなかっただろう。

 

にんまりしながらうなぎを温めようとパックを手に取る。

 

パックを握る親指がラップの上からうなぎに触れた。

 

え?

 

 

 

この感触………。

 

 

 

 

この冷たさ………。

 

 

 

 

 

…………………。

 

 

 

 

 

 

いや冷凍かい!!!!Σヽ(゚∀゚;)

 

 

 

 

 

 

 

 

(´;ω;`)

 

 

 

 

 

“みみだけ”の話

誰にも理解されなくても、自分にとっては大事なもの。

誰しもそんな物があるかと思う。

 

最近、ブログを書くにあたって昔を振り返る機会があり、ふと思い出したので書き残してみる。

 

私にとってのそれは“みみだけ”だった。

 

“みみだけ”と言うのは固有名詞であり、幼少期に私が大事にしていたぬいぐるみの名前である。



なぜそんな突拍子もない名前になったのか。

 

“みみだけ”はうさぎのぬいぐるみで、当時はそんなおかしな名前ではなかった。

 

私はそのうさぎのぬいぐるみが大好きで常に肌身離さず持ち歩いていたそうだ。

50cmはあっただろう。

出掛けるのも寝るのも一緒。

 

常に一緒なので、だんだんと薄汚れてくるが、絶対に離さないため、洗うこともできない。

 

家の中だけならまだしも、ボロボロの薄汚れた、わりと大きめのうさぎのぬいぐるみを買い物など外出先に連れて行くのがTPO的にも限界を迎えた頃…。

 

母が考えた苦肉の策。

 

うさぎのぬいぐるみの比較的キレイだった片耳のみを残し、それをうさぎのぬいぐるみの代替とする。

 

母が耳を切り、そこにマジックで顔を書いた。

既にそれはもううさぎの姿を成していない。

 

そう。本当に耳だけなのだ。

“みみだけ”爆誕の瞬間である。

 

12~13cm程の薄汚れた、ふわふわではなく所々ガビガビした物体に黒のマジックで眉毛と目と鼻と口が書いてある。


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なんということでしょう。

匠の手によってうさぎのぬいぐるみから耳だけに形を変えたそれは、リサイズされたことにより、持ち運びも便利で、ポケットにも入る。

 

だれがそんな安易な名前をつけたのか定かではないが、私は“みみだけ”がうさぎだった頃の記憶はなく、私の中で“みみだけ”は“みみだけ”として存在していた。

 

母がなぜそんな奇策に出たかと言うと……。

母は以前にも経験があったのだ。

 

3歳上の兄の“それ”は“キューちゃん”だった。

 

キューちゃんはシングルサイズの赤い毛布だ。

もれなく兄もキューちゃんを連れ歩いていた。

連れて歩くにはウサギのぬいぐるみより、一層不便だ。

 

キューちゃんはだんだんとリサイズされていった。

 

なんということでしょう。

匠の手によって毛布からハンカチへと形を変えたそれは(ry……

 

 

 

私の“みみだけ”への執着は相当なもので、出掛けた先に忘れてくれば、夜も眠れず、母は“みみだけ”を取りに行ってくれた。

 

とにかく“みみだけ”があれば“安心安全”がそこにある。

 

そんなに執着していた“みみだけ”との別れを私は記憶していない。

 

だんだんと必要としなくなっていったのか、それとも離れざるを得ない状況になったのか。

 

どんな別れだったのかはわからないがそこに心の成長があったのは確かだろう。

 

兄のキューちゃんもいつの間にか見なくなっていた。

 

成長し“みみだけ”が必要でなくなったのだろうが、今でもそれに変わるようなものがあれば何か違っただろうか。

しかし今でも私がカバンの中に“みみだけ”を携えていたならばそれはちょっとホラーにもなり兼ねない。

 

我が子は愛おしく大事だが、それだけではなく、時には腹も立つし、時に私を困らせる。

ペットは世話がいるし責任が伴う。

 

 

 

ただただいつも近くに存在し、絶対的に私の味方であり、無害でそっと寄り添ってくれる。

そんな在りし日の私にとっての“みみだけ”のような、兄にとっての“キューちゃん”のような、そんな存在が各々にとってあるなれば、心の中にでも持ち合わせていられるならば、世界はもっと平和で暖かく満たされたものになるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

おかっぱ頭の少女

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

セミの声が聞こえ始めたこの頃。

あの日を思い出す。

目を閉じると鮮明に浮かぶ。

おかっぱ頭の少女………。


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あれは暑い夏の夕暮れ。

小学3年生だった私は友人数人と近所の神社で遊んでいた。

誰が思い付いたのか、その時私たちは、噛んでいたガムを真上に高く飛ばし、その下をくぐるという遊びをしていた。

さて私の番。

誰よりも高くガムを飛ばしてやろうと意気込んでいた。

空を見上げ、思いっきりガムを上に飛ばす。

下をくぐろうとしたが思ったよりガムが飛んでいない。

その瞬間、全てがスローモーションに。

ガムが頭上に落ちてくる。

もう距離的に避けることもできない。

私にできることは甘んじてこの状況を受け入れることだけ。


ポトッッ。

少し首を傾けるくらいできただろうか。

しかしやはりガムは私の頭上に降ってきた。

友人たち『あっ……』

うん。わかってるよ。友人たち。何も言わないでくれ。察してくれ。

私『私……、先に帰るね……』

友人たち『……うん。またね……。』『バイバイ……。』

幾ばくかの気まずさをその場に残し、私は颯爽と走り去った。

気持ちは重かった。
(どうしたらいいんだ。大変なことになってしまった。)

家に帰ると誰もいない。

私は洗面所に向かった。

ガムは頭頂部から15センチ程下の後頭部に付いていた。

手で引っ張ったりしてるうちにガムがどんどん広がってしまった。

水で髪を濡らしたら少しは取れるかと思ったが
更に広がってしまった。

鏡の中の自分の姿を見て涙が出た。

絶望を感じていると、母が帰って来た。

ガムだらけの私を見て母は絶句していた。

母『明日の朝、美容院に行こう。』

自分ではどうにもならないと判断したらしい。

ガム頭の私もその判断に従う。

私『わかった。』

その日は頭にタオルを巻いて過ごした。

その当時の私の髪は肩下10センチくらい。

毛が細くさらさらだったのでよく友人から褒められていた。

その自慢の髪もガムだらけ。

布団の中でまた涙が出た。




次の日、朝から美容院へ。

隣の市で、母の友人がやっている行きつけの所だ。

母は小学校へ遅れて行く旨を連絡し、自分も仕事を休んだのだろうか。

美容院に着き、頭のタオルを取る。

美容師の母の友人も絶句。

母友人『ショートカットにしようか』

私は首を横に振った。

今までショートにしたことがなかったので抵抗があった。

自信がなかったのだ。

母友人『じゃあ揃えて切ってみよう。』

私は頷いた。

シャキシャキと、はさみの音が響く。

さようなら私の髪の毛。

ガムだらけの髪の毛。

それはもう惜しむようなものではない。

私が上下左右に広げてしまい広範囲に渡ってガムに侵食された髪の毛。

さようなら。

母友人『はい!きれいになったよ~!』

伏せていた目線を前に向け鏡を見る。

うん。ガム部分はきれいになくなってる。

でも!!

短い!!!

めちゃくちゃ短いおかっぱ!!


ベリーショートならぬ、ベリーおかっぱ!!

その時もその後もあんなに短いおかっぱは見たことがない。

母『ぶふっ!よかったね!ぶ!かわいくなったよ!ぶぶ!』

母よ。笑いが漏れちゃってるよ。

いっそのこと笑ってくれよ。


そんなことを思っていた私に戦慄が走る。

まさか……このまま学校に行ったらこのおかっぱ頭をみんなに笑われるのではなかろうか。

いや、笑われるだけでなくいじめられるかもしれない。

昨日神社で遊んでいた近所の友人は皆、別のクラスや学年だ。

クラスに事情を知っている子は誰もいない。


河童だとかそういう類いのあだ名がつけられそうなこの頭を皆が放っておくはずがない。

私の平凡な日常が今日で終わるかもしれない。

昨日の自分を恨んだ。

そんなことを思っていることも露しらず、母は学校へ向かって車を走らせている。

どうにかして休めないだろうか。

いや、休んだところですぐに髪が伸びるわけでもない。

さすがに3ヶ月も休むのは無理だろう。



行くしかない。

おかっぱ頭は覚悟を決めた。


学校に着き、母に手を振る。

母は満面の笑みだ。

娘の覚悟など微塵も知らない。


校舎に入り、階段を昇る足が重い。

見慣れたその景色は昨日までと全く違う。


教室に着き、後ろの戸をガラっと開ける。

授業中、皆が一斉にこちらを見る。


私は顔をあげられないまま、『おはようございます。』と呟き、席に向かう。

席に座ると先生が『おはよう。今○ページの…』とその時やっていた授業内容を説明してくれた。

ベリーおかっぱ頭は頷き、教科書を開く。

内容はまったく入ってこない。


休み時間になると、仲のよかった友達数人が席まで来てくれた。


『美容院に行ってたんだね~』『一時間目のノート見る?』

この頭のことを、もちろんかわいいとは言わないが変だとも言わなかった。

顔を上げて回りを見渡す。

誰もこの頭のことを笑っている者はいない。

授業に遅れて来て、髪をあり得ないほど短く切った私を見て皆なにかあったんだろうと察してくれたようだ。

誰も何も言わなかったし聞かなかった。

陰で何か言ってた人もいたかもしれないが私の耳には一切入ってこなかった。

私は自分の考えを恥じた。

思っていたより人は優しい。

たまたま恵まれた環境だったのかもしれない。

皆の優しさに涙が出る思いだった。

私も常に優しい心で在りたい。そう思った。

あの暑い夏の日、人の優しさに触れた日、あの日のことを私はずっと忘れない。

髪を切ってもらって鏡を見たあの瞬間の衝撃も忘れない。

未だに見たことがないほど短いベリーおかっぱの少女は今もまだ私の心にいて、大事なことを教えてくれる。