しまむらなめんな!!

日々慎ましく生きています。

爆発💥ヤンキー母さん

今週のお題「爆発」

(またやってしまった)

 

ヤンキー母さんは肩を落として項垂れた。

 

いつもそうだ。

 

散々口撃したあと、反省する。

 

ヤンキー母さんは元々ヤンキーではない。

グレることなく品行方正に生きてきた、ごく普通の母さんだ。

 

怒りの感情が爆発した瞬間、突如ヤンキーが降臨しヤンキー口調になりヤンキー母さんと化す。

 

昨日の出来事。

 

母さんは弁当作りに追われていた。野球の練習に行っている息子、コーチの夫、そして“一緒にお弁当食べたい”という娘二人と自分の合わせて五人分。

 

『もうすぐ出るから用意しといてね!』

 

娘二人に、弁当を作り出した時からもう何度目かの声掛けをした。

 

『うん』

娘はタブレットでゲームをしているのか空返事。

 

せかせかと準備をする母さんを横目に彼女たちはケラケラとタブレットを観ながら笑っている。

 

『もう出るからね!行けるんだね!?トイレ大丈夫!?』

 

上の小1の娘はいつもポーチやリュックに その日の気分で遊び道具やハンカチティッシュなどを入れて持って行く。

 

『今日は何も持って行かないんだね?』

最終確認。

 

 

『時間ないから待てないからね。』

最終通告。

 

今出れば、ちょうど野球の練習のお昼休憩に間に合う。

 

『行くよー』

 

反応無し。

 

『行くよ!!』

 

強めに言うとハッとする二人。

 

次女はいつものごとく、手ぶらで玄関にむかう。

 

長女は今さらポーチを手に中身を確認している。

 

『おさいふがない!(゜ロ゜;』と長女。

 

はぁ?知らんがな。

 

『今日は財布はいらないよ。時間ないからもう行くよ。』と母さんが声掛けするも

 

『おさいふ!おさいふ!(T^T)』と泣き出す。

 

あぁ面倒くさいことになりそうだ。長女は頑固なのだ。

 

『だから財布はいらない。何も持って行かなくていいから早く行こう!』

 

『やだ!さいふ!ママが探して!(ToT)』

 

皆で弁当を食べたら母さんは仕事に向かわなくてはいけない。娘たちは職場敷地内の実家へ。

 

『今日は弁当食べたらばあちゃんちだよ?財布はいらないよね。財布は帰ってきてから一緒にさがそう』

 

つとめて冷静に告げる。

 

時間がない。気持ちの余裕もない。

 

『やだー!今!持ってく!さいふ!さがして!(`へ´*)』

 

次女はサンダルを履いて玄関で待っている。

 

鞄や引き出しの中の物を引っ張り出す長女。部屋が荒れていく。母さんの心も荒れていく。

 

『じゃあ弁当だけ届けてくるから待ってて!もうお昼の休憩になっちゃう!』

 

『ぎゃー!!やだー!!!さいふーー!!960円入ってたー!』

 

もう見つからないと気が済まないようだ。使うあてなどきっとない。ただ、ポーチに財布を入れて出掛けたいのだろう。

 

行こうとする私の腕を泣きながら引っ張る長女。

『ママが探して!!ママが………ママが………』

パニックになった長女が力いっぱい叩いてくる。

 

あかん。もうあかん。

 

👼~ヤンキー降臨~👼

 

 

(チッ痛ってーなー!だから散々用意しとけっつっただろーが!!そもそもなんで財布が失くなるんだよ。全財産入ってるのに失くすって意味がわからんわ!大事な物はしまっとけっていつも言ってんだろーが!弁当のおかずにも文句言いやがって!じゃあ自分で作れや!なんでもかんでもママママママママって全部ママが悪いんかい!!あ!?あーそうですか。じゃあもう今後一生甘えてくんなよ!!!いい加減にしろ!調子乗んな!!)

 

実際にはもう少しマイルドに言ってる。女児なので。

 

 

こんなようなことを言い捨て玄関に向かう。泣きながらついて来て玄関に座り込むがもう知らん。

 

外へ出て、車のエンジンをかけたところで泣きながら飛び出してくる。

 

置いて行かれちゃたまらんと必死に車に乗り込んでくる。

 

車に乗っちゃえばこっちのもの。さあ急ぐぞ!

 

あぁでももう間に合わない。

 

またまた怒りがフツフツと。ヤンキー母さんが顔を出す。

 

車内はダメだ。密室で大声も出せてしまう。

 

ヤンキー母さんには絶好の場だ。

 

バックミラーを見るとしょぼくれている長女。

 

助手席にはこちらの様子を心配そうに覗き込む次女。

 

いけないいけない。

 

大きく息を吸う。

 

なかなか気持ちを切り替えられないが子どもはちょっと経てばケロッとして普通に話しかけてくる。

機嫌をとっているのだろう『ママ大好き』と言ってきたりする。

 

優しくハグでもしてあげるといいのだが、まだ切り替えられないので『ママも大好き(棒)』と無の表情で抑揚なく言ってしまう。

 

ヤンキー母さん、封印したいのにまた降臨しちゃったな。

 

優しく諭せればいいのにな。

 

日々が忙しくて、こんなところで余裕のなさが露呈する。

 

いや、忙しくてもヤンキーにならない母もいるだろう。

 

このままではいけない。

 

ヤンキーサラブレッドを育ててしまうかもしれない。

 

イライライライラ。

 

更年期かな(・ε・` )

 

命の母飲むか。

 

また爆発する前に。

 

 

極道母さんに進化する前に。